もう20年ほど前、高校入学直前の春休みに学校から宿題が課された!

やる気に満ち溢れたわたしの瞳に映るのは黄金色に輝く書!

そう、数学の問題集を解いてきてね というミッションである。

さて、やる気と解答速度が比例しない いや 速度がでない

解説を読んでもサッパリ理解できない 聞ける人もいない

人生で初めて宿題未完で始業式に行くという、あるまじきことをしてしまった・・・

最悪の高校デビュー・・・・・・

その後も数学がむずかしすぎて、当てられて答えられない

どうしよう・・・どうしよう・・・・・・

他の皆は、流れるように答えていて数式が通り過ぎてゆく・・・

こんな気持ちは初めてだ

あの時の風景がいつまでも忘れられなくて、

わたしは、今。書店に立っている。

今でも重たく感じるその本を自らの手で取って、レジに向かった。

誰に見せるわけでもないのに、くすんだ黄色を覆い隠すようにカバーをつけてもらって。

レシート受け取って。

・・・さぁ、20年分の難問を清算しよう。

(続く)

(とりあえず全部解いてみます)